重要文化財 不動院鐘楼(ふどういんしょうろう) |
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内部に、恵瓊が朝鮮から持ち帰ったという梵鐘を納めた建物です。 間斗束(けんとづか)の裏に記された墨書きによると、建立は永亨5年(1433)で、不動院の建物の中でも最も古いものです。また、入母屋壁板の内側には「天正十六年(1588)・・・」と書かれており、この時、修理または移築が行われ、屋根の骨組みなどはほとんど取り替えられたようです。これには、おそらく当時、寺の再建に力を注いでいた恵瓊(えけい)が深くかかわっていたことでしょう。 細部の造りを見ると、和様の三手先(みてさき)の組物を用いる一方で、すみ木に禅宗様の手法を取り入れるなど、和様、禅宗様を組合わせた珍しい意匠が見られます。全体としても、各部の均整がうまくとれた、美しい建物です。 |
「広島市の文化財」広島市教育委員会編より。 |
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