市指定重要無形文化財 諸木十二神祇神楽(もろきじゅうにじんぎかぐら) |
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諸木神楽は、天保年間(1830〜44)頃に始まり、「舞子火方連中 」と呼ばれる人々が吉備津神社(安佐北区落合)に神楽や花火を奉納していたと伝えられています。明治期には「若連中」、「青年会」、大正期には「恭愛舞子団」へと受継がれ、戦中戦後の中断を経て、昭和54年に諸木郷土芸能保存会が結成されました。 |
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神楽は、10月の第4日曜日に行われる吉備津神社の秋祭りの前夜に奉納されます。神楽の練習は、8月頃から10月までで行います。 演目は、「神降し」・「幣舞」・「刀舞」・「大鬼小鬼の舞」・「しばろう・きづき」・「旗舞」・「つゆはらいの舞」「こうせんかき」・「岩戸舞」・「ひめの舞」・「すすはき舞」・「せきの舞」の12演目です。 かつては、演目の合間に花火(吹火)が神楽と同等の扱いとされ盛大に行われていました。 |
■豆知識■ 神楽 神楽は、古くから宮廷で行われてきた御神楽と、民間で行われる里神楽の二つに分けられます。沼田町の阿刀神楽や西原の十二神祗神楽は里神楽に入り、中国地方一帯に伝承される出雲神楽の流れをくむものといえます。このような里神楽は、神社の境内に舞殿をしつらえ、神への祈りや感謝を込めて奉納されるのが普通で、娯楽の少なかった時代には、全村あげて楽しむ大きな年中行事のひとつでした。舞の合間には「吹き火」などの花火のわざを競いながら、燃え上がるかがり火のもと、夜通し舞い明かすのが常でした。観覧する人々も、それぞれごちそうや酒肴を持ち寄り、夜を徹して楽しんだと言います。 |
「広島市の無形の伝統文化財」広島市教育委員会編より文体変更。 「広島市の文化財」広島市教育委員会編より抜粋。 |
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