市指定重要有形文化財 西八幡神社本殿(にしはちまんじんじゃほんでん) |
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JR芸備線狩留家駅の西方、三篠川の西岸に西八幡神社はあります。ここ西八幡神社の本殿は残っている棟札から、江戸時代の中頃にあたる元禄10年(1697)の建立であることが判明しています。また、この棟札(むなふだ)の裏には、江戸時代の終わり頃にあたる文政2年(1825)に広島藩が国郡誌作成のために行った調査において、これが本殿の再建に際して奉納されたものと判断したことが記されています。本殿の建物自体に目を向けると、元禄時代の建立でありながら、室町時代の建築様式の特徴を有しており、一部に室町時代のものと考えられる部材を有していることから、室町時代に存在した旧本殿を模して建築したことが推定されています。 広島市域内では、室町時代の建築が現存している事例は少なく、神社建築にいたっては現在のところ確認されていないことから、室町時代から江戸時代にかけての推移を示す貴重な遺構といえます。 |
「広島市の文化財」広島市教育委員会編より。 |
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