鳥越古墳発掘調査日誌
鳥越古墳は広島市安佐南区緑井に所在しています。古墳は阿武山(標高586m)の麓、眼下の太田川や対岸の高陽地区や戸坂地区を見渡すことができる眺望の良い場所に位置しています。今回の調査は緑井地区の災害復旧に伴う砂防ダムの建設に伴い行われることとなりました。
2015年7月15日 「調査終了」
![]() 石材があった下の部分を調査し、古墳築造前の掘り込み状態を確認、古墳の完掘をしました。 |
![]() 石材の間や下に入っていた土をふるいにかけて、小さな遺物(ガラス小玉など)を探します。 |
![]() 網の大きさを変えて丁寧に見ていきましたが、何も見つかりませんでした。 |
![]() 石室のあった場所で記念撮影。寝ている人のあたりが人が埋葬されていた場所です。皆様お疲れ様でした。 |
2015年7月13日 「石室解体-その2-」
![]() 石室の下側の測量・撮影等記録をとったので、石室の下半分を解体します。今回は崩落の危険性がないので、ショベルカーで吊って取りました |
![]() 撤去完了。石材を取った跡が、歯の抜けた跡のようになっています。 |
2015年7月9日 「職場体験」
![]() 職場体験で早稲田中学校の生徒が来ました。ものすごく蒸し暑い日でしたが、がんばって作業しました。 |
![]() そのすぐ横では3Dレーザー機器による三次元測量が行われています。 |
2015年7月3日 「掘り込み」
![]() |
石室の一段下の段、調査範囲の端から半月状の掘り込みを確認しました。石室の入り口の延長線上にあることから、古墳前にある祭祀をする場所の可能性もあります。 |
2015年6月24日 「石室下部完掘」
![]() |
石室の下部を掘り、石材を出しました。思っていたよりも石室内の床面は削平されて失われていました。写真の石材右手側から奥側にかけては、石材を設置する際の掘り込みがしっかり残っていました。 |
2015年6月10日 「いつもの風景」
![]() |
石室内の写真ですが、今回注目すべきは干してある手袋です。作業中は手袋が汗で濡れるので、休憩時間になれば干せるところに手袋を干してから休憩します。そんな現場の一風景をご紹介。 |
2015年6月8日 「石室解体-その1-」
![]() 石室の上側の測量・撮影等記録をとったので、石室の上半分を解体します。石材の崩落の危険性が高く内部に入れないため、ショベルカーではずして行きます。 |
![]() 天井石の重みで石材が支えられていたため、一石はずすと見事に崩れ落ちました。記録をとっているとはいえ、切ない気分になります。 |
![]() |
無事、撤去完了。これで安心して下側の石材や石室内部の調査ができます。 |
2015年6月6日 「航空撮影」
![]() 航空写真撮影を行いました。撮影は話題のドローンで行います。天候が不安定なため、晴れ間を見てフライトです。 |
![]() 山すそ側から撮影。奥に見える山は阿武山です。 |
![]() |
古墳の上空から広島湾側をみて撮影。 |
2015年6月1日 「石室検出」
![]() 墳丘上の土を掘り、石室を検出しました。 |
![]() 石室には大きな石が使われています。実際に造るのは大変だったろうと感心します。 |
2015年5月26日 「眺望よし」
![]() 墳丘を刈り込んだ状態で撮影。 |
![]() 撮影用の櫓の上から反対側を撮影。なかなかの眺望です。 |
2014年5月15日 「えっ・・・バイク?」
![]() 土層の観察によると、現在の道路ができる前は石室の後ろ側もかなり露出していたようで、土を埋めて道を造ったようです。埋め土から生活用品やバイクが・・・。 |
![]() 現場近くにいる通称「現場猫」。いつも遠巻きにお互い観察しあっています。 |
2015年5月11日 「発掘調査開始!」
![]() 石室は畑の一角にあり、古くから地域の人々にその存在が知られていました。 |
![]() 今回の調査メンバー全員で記念撮影。怪我や事故がありませんように。 |
![]() 古墳の半分は道路の下にありました。まずはどのように土が積もっているのか、トレンチをいれて確認します。 |
![]() 翌日に早くも台風が来るとのことで、せっかく立てたテントをたたみます。まだ5月ですよ。 |