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■塔の岡第1号古墳(安佐北区白木町)

 塔の岡古墳群は、三篠川西岸の標高170~180mの斜面に位置する9基からなる古墳群です。周辺の平野部との比高は約50mです。そのうち第1号・第6号古墳が発掘調査されました。
 第1号古墳は、直径約12mの円墳です。埋葬施設は横穴式石室で、石室は全長約7.6m、うち玄室の長さ約4m、幅約1.8m、高さ約1.9mです。石室内や墳丘内外からたくさんの須恵器のほか、耳環(じかん)、鉄刀、勾玉や小玉などの玉類が出土しています。出土品の時期や出土状況から、埋葬は4回以上行われたようです。



●塔の岡第1号古墳の仕切石と須恵器床
 玄室の床は石で仕切られ、その手前に須恵器がまとまってみつかりました。ほとんどの須恵器は割って敷きつめられていました。これに似た例は、県北部の江の川流域を中心に分布しています。

 

■出土品

●耳環
 耳環とは耳飾りのことです。塔の岡第1号古墳から出土した耳環はいずれも青銅の芯に銀めっきをしたものです。

 

●玉類
 勾玉、切子玉、管玉、小玉などがあり、素材も土やガラスなどがあります。

●鉄鏃

 

●鉄刀

 

●鍔

 

●はばき
 刀身の部分にはめる金具のことで、刀身を鞘(さや)から抜け落ちにくくし、固定する役目があります。

 

●穂摘具

●鉄釘

 

●須恵器(坏蓋・坏身

●須恵器(坏蓋・坏身

●須恵器(長頸壺

●須恵器(提瓶

●須恵器(平瓶

●須恵器(横瓶

●須恵器(壺

 

 

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