■解説 〜戦いに備える〜

 城は天守と御殿のある本丸だけでできているのではありません。広島城の場合、本丸を南側から守る二の丸と三の丸。さらにそれらを取り囲む外郭。内・中・外の三重の水堀。曲輪(くるわ)の要所には櫓が上げられ、櫓をつなぐように土塀を立てて曲輪を囲み、出入り口には厳重な門を建てました。現在史跡として残っている部分からも、城の中枢を守るために備えたいろいろな工夫を見て取ることができます。

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