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■宇品線(広島市公文書館蔵)
 明治時代中期

 宇品線を宇品新開の南東角付近から南西に向けて撮影。赤十字旗を掲げた建物は、宇品患者集合所。
 宇品線は、日清戦争開戦の明治27年(1894)、兵士・物資の輸送のため、開通したばかりの山陽鉄道広島停車場と宇品港を結ぶ軍用線として建設されることとなり、8月4日着工、17日後には開通しました。この宇品線は、日清戦争から太平洋戦争まで兵士や物資の輸送を担うこととなります。明治30年(1897)には旅客営業を開始しましたが、戦時中はもちろん、平時でも軍の都合により再三運休することがあり、市民にとっては必ずしも安定した交通機関とはなりませんでした。

宇品線(広島市公文書館蔵)

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