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■絵葉書「開通記念花電車」(広島市公文書館蔵)
 大正元年(1912)

 路面電車の開通記念花電車には、電球が取りつけられ、夜になると鮮やかな光を放ちました。
 明治43年(1910)6月に「広島電気軌道株式会社(現在の広島電鉄株式会社)」が設立され、大正元年(1912)に、広島駅-紙屋町-御幸橋西詰間および八丁堀-白島間の2路線の運行が始まりました。その後も紙屋町-左官町(現在の本川町)-土橋-己斐、御幸橋東詰-宇品、左官町-十日市-三篠(現在の横川駅)と路線を拡充していきました。
 路面電車の興隆にともなって、町並みも変化していきました。太田川の舟運と西国街道の合流点でにぎわっていた中島本町・堺町だけでなく、停留所が設置された紙屋町、八丁堀、宇品海岸通りもにぎわいをみせるようになっていきました。

絵葉書「開通記念花電車」(広島市公文書館蔵)

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