■絵葉書「第1軍戦死者記念碑」(広島市公文書館蔵)
明治39年発行
日清戦争の際、名古屋の第3師団と広島の第5師団を主力して第1軍を編成しました。
(日清戦争時にはこのほか第2軍、山東作戦軍が編成されています。)
この第1軍戦死者を追悼するための記念碑が、広島西練兵場の南端(現在のメルパルク広島のあたり)が建てられました。碑は、日清戦争の戦利品の大砲などを改鋳して東京砲兵工廠で造られ、その高さは20m以上と大きなものでした。落成式は明治43年(1910)10月に行われましたが、昭和20年(1945)原爆により失われています。
©広島市公文書館
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■名古屋の第1軍戦死者記念碑(愛知県名古屋市千種区)
第3師団のあった名古屋市には、広島の第1軍戦死者記念碑と同じ碑が現在でも残されています。もともとは名古屋県庁や市役所のある名古屋市中区にありましたが、交差点の中央にあり、交通にも支障を来したため、大正9年(1920)、名古屋市千種区の日泰寺の境内に移築されています。