広島大学 県立広島大学 ㈶広島市文化財団文化財課 連携事業『広島の文化財講座』
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12月11日(土)、毛利氏研究の第一人者でもある県立広島大学の秋山伸隆教授を「時の案内人」に、広島市の北東部を流れる三篠川流域の戦国時代の史跡を訪ねるバスツアーを開催しました。当時「中郡」と呼ばれたこの地域を舞台に活躍した、個性豊かな武士たちと巡り会う旅となりました。 井原地区にある北田城跡は、戦国時代のこの地域の領主井原氏ゆかりの山城ともいわれます。秋山先生は強弓の使い手だった毛利氏家臣・井原元尚について熱心に紹介されました。有りし日の戦国の猛者の面影がよみがえる様でした。 毛利元就の半生を支えた功臣・ 志道広良 の本拠地は三篠川支流の谷間の志路地区にありました。「君は舟、家臣は水」広良の有名な手紙の一節に、参加者も深く感心されておられました。安芸高田市向原町長田地区の真徳寺は、毛利元就に敗れた山陰の雄、尼子義久らが幽閉されていた円明寺のもと本尊とされる立派な仏像が伝えられています。濃厚な戦国ドラマの一幕に参加者は思いを馳せました。 最後に訪れたのは市川地区の順教寺。その正面にある巨石を積んだ見事な石垣は、毛利氏を支えた重臣・市川経好の居館のものと伝えられてきました。その迫力に参加者からは「おーっ!」という声も。戦国の武士の息吹に触れた一日となりました。