バケツde古代米づくり

 今から約2000年前の弥生時代に、日本で本格的に米づくりが始まりました。私たちの住む広島でも発掘調査により、米づくりが行われていたことが分かっています。
 米づくりの歴史を学び、各家庭で古代の稲の特徴をもつ古代米をバケツで育てる事業が始まりました。このページでは各参加者のバケツ稲の栽培状況も公開していきます。
 さあ、我が田(バケツ)自慢の始まりです!

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4・5月の栽培記録へ(第1回講座報告・苗づくりなど)

6・7月の栽培記録へ(生育状況)

・11月16日(土) 第2回講座報告

 いよいよ、第2回目の講座です。すっかり古代米も実ったので、バケツに植えたまま稲を乾燥させて、刈り取り・脱穀・モミすり・精米、そして復元弥生土器での炊飯を行いました。炊飯をするには火が必要ということで、火起こし体験も行いました。
 体験の後はお待ちかねの試食です。皆さんそれぞれの味の違いを確かめながらおいしくいただいていました。

まず最初にスライドで栽培状況の振り返りをしました。 自宅でのモミすり方法の説明です。すり鉢と軟式ボールを使うと自宅でも簡単にモミすりができます。
 刈り取った古代米のモミをむいで観察し、生米の状態で食べてみます。
「真っ黒だ」「こっちのほうが粒が大きい」など皆さん種類の違いに気づきます。一度食べだすと止まりません。
 臼と杵を使った弥生時代の脱穀・モミすり方法の体験です。刈り取った穂をいれて杵でトントンつくと、穂からモミがはずれ、さらにつき続けるとモミがむけて玄米が出てきます。
 「てみ」で軽いモミがらを飛ばして、玄米だけにしていきます。「てみ」の振りかげんが難しく、モミがらと一緒に玄米も飛ばしてしまいます。  一生懸命火をおこします。これができないとご飯が炊けない。
 土器で炊いた紫黒米ごはん。蓋を開けると甘いにおいがたちこめます。  こちらは赤米ごはん。他にも緑米と食べられるドングリ「スダジイ」を混ぜた「ぐりごはん」なるものも作りました。この後、参加者の皆さんでおいしくいただきました。


・9月19日(水) ネットをかけました

 出穂が遅かった緑米と紫黒米も順調に出穂し、出穂が早かった赤米は早くも実がつまり頭がたれてきました。というわけで雀対策のためネットをかけることにしました。

赤米の穂がたれてきていました。緑米と紫黒米の穂も次々と出てきました。(9/12撮影) 気を抜くと雀が来て一気に食べられてしまうので、ネットをかけました。これで収穫まで育てていきます。(9/22撮影)


・8月29日(木) 出穂そして開花

 文化財課で育てているのうち、緑米の穂が出てきました(出穂)。今年は少し出穂が遅いようです。皆さんのところはいかがでしょうか?

緑米の穂の頭が見えてきました。まだ大半は茎の中に隠れています。ノギの色が赤いです。(8/27撮影) 2日後の朝、イネの花が咲いていました。(8/29撮影)
イネの花の拡大写真。朝のわずかな時間にしか咲かないので、この写真はすでに花が閉じた状態ですが、花はモミが2つに割れたような状態で咲きます。飛び出ている白いものが「おしべ」です。(8/29撮影)


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