古代米とは昔の稲が持っていたと考えられる特徴を残した稲の品種で、赤米や紫黒米や緑米といった色のついたお米や香り米などがあります。白米に比べ収量は劣るものの、生命力が強く栄養面で優れており、病害虫に強いため減農薬・無農薬で育てることができます。
なんと、バケツと土と古代米の種もみがあれば家庭で気軽に古代米を作ることができるときき、文化財課とボランティアさんでチャレンジしてみることとなりました。また、水田で古代米を育てるイベント「湿地の生物観察とハッチョウトンボ米づくり」の参加者の皆さんにもバケツで古代米の栽培にチャレンジしていただいています。
さあ、我が田自慢の始まりです!
・11月12日(土) 収穫祭
バケツ稲を栽培していたボランティアの皆さんで、文化財課で育てたバケツ稲の刈り取りや、脱穀・試食を行いました。
初めに古代米やバケツ稲の生育の様子をスライドでふりかえりました。各自のバケツ稲の状況も発表しました。手前は植えたまま乾燥させておいたバケツ稲たち。 | 出土した古代米や石庖丁・米の痕がついた土器など、イネに関係する出土物を観察。 |
石庖丁(複製品)で穂摘みで稲刈りをしました。 | 稲穂の下で折り取るように刈り取っていきます。 |
刈り取った稲穂は臼と杵で脱穀していきます。 | 収穫したお米は土器で炊飯していただきました。左が白米・紫黒米・赤米・緑米と鶏肉・山芋を入れた炊き込みご飯、右が100%紫黒米です。このあとみんなでおいしく頂きました。 |
・9月8日(木) 次々と出穂中!
こちらは緑米の出穂。穂は短く赤く長いノギがつき、まるで麦のようです。 | こちらは紫黒苑の出穂。赤米や緑米に比べ、出穂は遅めでした。 |
すっかりこうべがたれた赤米。中身もしっかり入っています。 | スズメ対策のためネットをかけました。(9/1撮影) |
こちらはボランティアの勝部家の紫黒苑です。青々と立派に育ち穂も出てきたそうです。(9/5撮影) | まだ出初めのようですが、全ての株から穂が出たそうです。 |
・8月16日(火) 赤米の穂が出ました!
赤米が出穂しました。紫黒米と緑米は晩稲なので9月上旬に穂が出るそうです。 | 次々と下から穂が出てきています。 |
これがイネの花です。イネに花びらはなく、モミの部分から飛び出している白い小さなものが「おしべ」です。紫黒米の花はどんなものか楽しみです。 | 根元の方には小さな穂(幼穂)が待機中。他にも茎が膨らんだものが多数ありました。 |
・7月12日(火) 各田の近況報告
まずは文化財課。左から紫黒苑・赤米・赤米です。こちらは分げつも進み、大きさは80cmを超えました。栄養が足りないのか、黄色い葉が増えてきたことから追肥を行いました。(7/8撮影) | こちらは福田公民館。左から紫黒苑・緑米・紫黒苑です。中央の緑米は普通サイズ、右の紫黒苑はイネとは思えないほど巨大化。まるでススキのようです。(7/9撮影) |
こちらはボランティアの安部家。追肥をされたそうです。(7/5撮影) | こちらはボランティアの勝部家。ベランダだって水田に変身。(6/26撮影) |
・6月17日(金) 急成長!
古代米たちは急激に成長して背丈は50cmをこえました。こちらは緑米。 | 紫黒米の根元は色が付いてきました。赤米や緑米よりクキも太いです。 |
・6月9日(木) 葉に虫が・・・
文化財課玄関においているバケツ稲には様々な虫(ウンカ・バッタ)が来ています。何やら折りたたんだ葉っぱに5ミリほどの小さな虫が・・・ | 稲の葉っぱを食べるセセリチョウの仲間の幼虫だそうです。紫黒米にばかりいるので調べると、葉の稲が濃いイネを好んで食べるんだそうです。 |
・6月6日(月) 福田公民館の水田
こちらはハッチョウトンボ米の主催者の福田公民館の水田。これは緑米です。紫黒米より葉は細いですが、背は高い。 | こちらは紫黒米。土の栄養がたっぷりだったせいか、アオコが発生しています。 |
・6月5日(日) 河島家の水田
こちらはハッチョウトンボ米の参加者の河島家の水田。白米も同時に育てています。大きくなると違いがでてきますよ。 | なんと河島家では陸稲にもチャレンジ!水稲との違いも楽しみです。 |